マダラヤドクガエルとは
最もポピュラーなヤドクガエルです。
生息地によってその体色は様々な色をしています。
モルフ(色彩型)の多さはヤドクガエルの仲間では群を抜いています。
スタンダードな色のマダラヤドクガエルはコスタリカに生息する黒と緑のマダラ模様の種。
図鑑などで紹介されるのはこの黒と緑の色のもの。
英名もGreen and black poison flog。
販売されているマダラヤドクガエルはもちろん毒は分泌しません。
生息地
コスタリカ、コロンビア、ニカラグア南部、ホンジュラス、パナマ。
アメリカ合衆国(オアフ島)に移入。
引用元:Wikipedia
食べているもの
小さな昆虫、主にアリを食べる。
全長
2.5〜4cm
活動
昼行性
最大寿命
飼育下では最大8年生きた記録があります。
繁殖形態
卵生。
サイテス
II類
サイテスについてはこちら
適した飼育環境
やや高温、多湿。
マダラヤドクガエルの購入価格の目安
ノーマルな体色のものでだいたい15000〜25000円程度です。
珍しいモルフ(色彩型)のものだと10万円を超えることも稀にあるようです。
※美しいブルーのマダラヤドクガエル。
ブルーはノーマルと価格はあまり変わらない。
マダラヤドクガエルの飼育に必要な設備・環境
ケージ
横30センチ以上、奥行きは30センチ以上のものが良いです。
単独飼育であればそこまで広いケージは必要ないでしょう。
床材
水ゴケやテラリウムソイルなどを敷いてあげると良いです。
床材はよく湿った状態をキープしてください。
水場
必ず用意してあげましょう。
陸地と水場をケージ内に分けて作っても良いです。
蛍光灯
必須ではありませんが、昼と夜を演出するために蛍光灯を設置しましょう。
植物
植物をケージ内に置いてあげるとカエルが喜びます。
植物はテラリウム用のものやビバリウム用が良いです。
植物が多いほど隠れる場所が増え、カエルのストレスが減ります。
湿度の管理もしやすくなります。
温度
24〜27度くらいにしてあげましょう。
高温に弱いので注意が必要です。
冬はケージの側面に遠赤外線のヒーターを貼るか、暖房をつけっぱなしにして保温します。
夏の暑い時間帯はクーラーをつけっぱなしにすることになります。
その日の気温をしっかり確認してオーバーヒートさせないようにします。
湿度
70%以上をキープしてあげてください。
カエルは湿度が100%でも問題ないのでキープは楽です。
マダラヤドクガエルの餌
主なエサ
小さな昆虫類を与えます。
生まれたてのコオロギなどが良いです。
カルシウム剤をダスティングしてあげてください。
→ダスティングのやり方はこちら
給餌の頻度
週に5〜7回、極小サイズのコオロギを与えてください。
量の調整が難しいですが、日々の観察とカエルの太り具合で見極めていくと良いです。
目安として私の飼育している5cmほどのコバルトヤドクガエルはコオロギなら1日なら50〜60匹は食べます。
マダラヤドクガエルのサイズを考えるとその半分くらいでいいと思います。
病原菌や寄生虫がいる可能性があるので、野外で採集した餌は与えないようにしましょう。
オススメのエサ
餌一覧はコチラ
※マイクロスポットと言われるモルフ(色彩型)
マダラヤドクガエル飼育での注意点
高温に弱いので、特に夏場は温度管理に注意してください。
最低でも朝と晩にケージ全体に霧吹きをしてあげてください。湿度管理や床材を湿らせる目的の他に、空気の入れ替えにもなります。
水場は常にキレイに保ってください。自分の糞などの汚れを皮膚から吸収して自家中毒を起こす恐れがあります。
脱走されないようにじゅうぶん注意してください。水槽の側面に張り付いてよじ登りします。
餌のあげすぎは避けましょう。肥満は死因になります。
ヤドクガエルの飼育に慣れていない方は複数飼育はなるべく避けましょう。餌の調達が大変です。
マダラヤドクガエルを触るのは絶対に避けてください。大きなストレスになる上、カエルにとって人間の体温は熱すぎます。
ケージの掃除などをする場合は熱帯魚用の網などで別のケージにカエルを移動させてから掃除を行いましょう。カエルのストレスにならないようケージのメンテナンスは頻繁には行わないようにします。
マダラヤドクガエルの飼育のまとめ
マダラヤドクガエルは最も飼育しやすいヤドクガエルと言えるのではないでしょうか。
体色も他のヤドクガエルに負けておらずとても美しいです。
モルフ(色彩型)も多彩で色々な模様や色合いのマダラヤドクガエルがいるので、個体選びも楽しいでしょう。
ヤドクガエルを飼育するならまずこの種を1匹飼育することから初めてみてはどうでしょうか。
飼いやすさ:★★★★
コスト:★★★
(5段階評価)
気性:活発
入手難度:容易
※マダラヤドクガエルの鳴き声が聴ける動画