エリマキトカゲとは
頸部に襟状の皮膚飾りがあるたまにエリマキトカゲという名がつきました。
相手を威嚇するときに襟を広げて口も大きく開けます。
その威嚇の姿もエリマキトカゲの大きな魅力の1つですが、飼って慣れてくるとその姿を見ることはほとんどなくなります。(ストレスを与えていないちゃんとした飼育をしている証拠でもあります)
生息地
オーストラリア北部、パプワニューギニア(ニューギニア島南部)。
売られているエリマキトカゲは海外で繁殖されたパプワニューギニアの個体。
食べているもの
主に昆虫類。果物も食べる。
全長
60~90cm
活動
昼行性、樹上性
繁殖形態
卵生
最大寿命
約12年
サイテス
分類なし
サイテスについてはこちら
適した飼育環境
やや高温、多湿。
エリマキトカゲの購入価格の目安
ショップではベビーサイズだと20000円〜30000円くらいでたまに見かけます。
最近は販売しているショップをあまり見かけなくなったので欲しい方はショップの人に入荷を聞いた方が良いかもしれません。
私はヤングサイズのエリマキトカゲを25,000円で購入しました。
エリマキトカゲの飼育に必要な設備・環境
ケージ
横90センチ以上のもの。奥行きも45センチ以上のものにしてください。
エリマキトカゲは樹上性の傾向がとても強いです。
高さは最低でも60センチ以上は欲しいです。
登り木
エリマキトカゲは木に登っていることがほとんどで、寝るときもより高いところで寝ようとします。
流木などを立てかけて登れる場所を作ってあげてください。
流木などの太さはあまり太すぎないように、エリマキトカゲの胴体より少しだけ太いくらいのものが良いです。
床材
保湿力の高い床材がオススメです。
私の飼っている子は細かいタイプのヤシガラを使っています。
水入れ
用意してあげましょう。水滴を上から垂らし続けるドリップ式の水容器か、霧吹きやスポイドで直接あげるのも良いです。
直接あげる場合は最初飲まなくても口元に垂らし続けていると飲んでくれます。
水だという認識が少し遅いです。
バスキングランプ、紫外線ライト
ケージの一部照射してホットスポットを作ってあげてください。
紫外線の出るライトを用意してあげてください。
バスキングランプの役割も同時に行ってくれるライトもあるので、それを使用する場合はバスキングランプは必要ありません。
パネルヒーター
ケージの一部に敷いてあげてください。
たまにお腹を温めるためにパネルヒーターの上で寝ます。
温度
温度を確認するために温度計を用意しましょう。
クールスポットは25〜28度くらいに保ってあげましょう。ホットスポットは35度前後くらいが良いです。
寒い時期はセラミックヒーターや遠赤外線ヒーターでの保温が必要になります。
真夏の猛暑日はクーラーをつけっぱなしにすることになります。
その日の気温をしっかり確認してオーバーヒートさせないようにします。
冬も早い話暖房をつけっぱなしにすれば大きな事故は防げます。
湿度
湿度を確認するため湿度計を用意してください。
55〜75%くらいをキープしてあげましょう。
エリマキトカゲの餌
主なエサ
昆虫類。ピンクマウスも食べます。
餌にはカルシウム剤を添付してあげてください。
バナナなどの果物を食べることもありますが、私の飼っているエリマキトカゲは食べたことがありません。
人工飼料も食べます。
給餌の頻度
幼体時は毎日食べなくなるまで与えて良いです。
エリマキトカゲは驚くほど食欲旺盛です。
亜成体以降は2日か3日に1度食べなくなるまで与えると良いです。
私の飼っている子は3日に1度、レッドローチの成虫を20匹ほど与えています。
あくまで目安なので飼いながらその個体に合った給餌頻度や餌のサイズを模索しましょう。
餌は就寝より3時間以上前にあげてください。
お腹などを温めれると消化不良の防止になります。
病原菌や寄生虫がいる可能性があるので、野外で採集した餌は与えないようにしましょう。
オススメの餌
餌一覧はコチラ
エリマキトカゲの温浴
温浴は必須というわけではありませんが、脱皮や排泄の促進につながり、体をキレイにしてダニなどの予防になります。
温浴させる際は、水温は35度前後、水深はエリマキトカゲの頭がちゃんと出るくらいの深さにしてあげましょう。
私は月に2回程度の頻度で温浴させています。
必要性があるかどうかというよりもうちの子は温浴させると、とても気持ちよさそうにリラックスするのでさせています。
温浴させた後は水をしっかりとふき取ってあげましょう。
エリマキトカゲ飼育での注意点
ホットスポットはケージ全体にしないようにしましょう。
温浴させる際は頻度や時間、水温を考え、ストレスを与えないようにしてあげましょう。
亜成体以降は餌のやりすぎに注意。肥満しすぎると死んでしまいます。
幼体は水切れに弱いのでしっかり直接水やりをしましょう。
幼体の頃は非常に寒さに弱いので、夜間などの急激な温度低下には気をつけましょう。
湿度が足りないと脱皮不全になるので冬は特に湿度管理に注意してください。
脱走には十分注意し、鍵などでしっかり管理しましょう。
ケージの掃除などは生体にストレスを与えないように行いましょう。
エリマキトカゲの飼育のまとめ
比較的飼いやすいトカゲです。
湿度がある程度必要なので朝晩ケージ内に霧吹きをしてあげるのが良いです。
最低でも高さ60センチのケージで飼ってあげたいので設備費用は少しかかります。
飼いやすさ:★★★★
コスト:★★★
気性:やや臆病、不活発
入手難度:普通
(5段階評価)
※襟を広げて走り回るエリマキトカゲの動画