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世界最大のカメ <オサガメ>

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オサガメとは

生息地:インド洋、大西洋、太平洋、地中海

食べているもの:主にクラゲを食べる。

そのほかに軟体動物、甲殻類、魚類、藻類、棘皮動物(きょくひどうぶつ)なども食べる。

最大甲長:189cm

最大体重:916kg

遊泳速度:時速24km(ウミガメで最高速度)

潜水能力:最長潜水時間71分、最大水深1250メートル

繁殖形態:卵生

オサガメは性染色体を持たず、発生時の温度によって雌雄が決定します。(温度依存性決定)

※生まれたばかりのオサガメの赤ちゃん

最大寿命:約50年

サイテス:I類

サイテスについてはこちら

 

オサガメが水族館にほとんどいない理由とは

オサガメは常に四肢を動かして遊泳をしています。

閉鎖された環境では自己定位することができず、壁面の頭部が激突してしまい、飼育は難しいとされています。

オサガメは常に遊泳する習性を持ち、体の構造が骨格が軽量化されているために損傷しやすく、透明な水槽を認識できずに衝突した際に大きなダメージを受けやすいのです。

また主食がクラゲで、大きな個体だと1日に100kg近いクラゲが必要とされていることも要因の一つです。

これらの様々な要因の対策を施した、マレーシアと国内では名古屋港水族館(8年間)でオサガメの飼育に成功しています。

絶滅の危機にあるオサガメ

オサガメは1億年以上も前から地球上に生息していました。

そのオサガメが今では絶滅の危機に瀕しています。

その原因はいくつかあるようです。

漁業による混獲

特にマグロ用の延縄(はえなわ)漁での混獲が深刻です。

2000年には約50000頭ものオサガメが混獲されたとされています。

卵の乱獲

オサガメの絶滅危機の最大の原因は密漁にあると指摘する専門家も多いようです。

オサガメの産卵地として有名だったマレーシアの地元市場でオサガメの卵が大量に売買されているという事実があります。

オサガメの卵のスープは、マレーシア東部では大変な珍味として知られているそうで、1989年に食用にするのが禁止されているにもかかわらず、トレンガヌ州では相変わらず卵の売買が盛んのようです。


そのほかにも、孵化したばかりの幼生が海岸沿いのネオンに引き付けられて海から離れてしまい命を落とすことも多いそうです。

また海に浮かぶプラスチックのゴミ(ビニール袋など)を好物のクラゲと間違えて食べ、何百もの個体が死に至っているそうです。

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