モウドクフキヤガエルとは
名前の通り野生下では非常に強い猛毒を持つカエル。
非常に美しい黄金色の体色をしており、英語ではGolden poison frogと言われます。
生息地
コロンビア
食べているもの
小さな昆虫、節足動物を食べる。
全長
4.5〜6cm
活動
昼行性
最大寿命
約15年
繁殖形態
卵生。
サイテス
II類
サイテスについてはこちら
適した飼育環境
やや高温、多湿。
モウドクフキヤガエルの毒の強さ
5cmの成体のモウドクフキヤガエルの毒で10人の人間を死に至らしめれるほどの強力な毒の持ち主。
世界の毒を持つ動物と比べてもモウドクフキヤガエルの毒の強さはトップクラスです。
自然界で強い毒素の1つ、「バトラコトキシン」を持っています。
このバトラコトキシンはなんと1mgで象を2頭殺せるほどの恐ろしい毒です。
しかしこの猛毒も飼育下では分泌されず、
ヤドクガエル同様、現地に生息するエサを食べることで毒が生成されていると考えられています。
もちろん販売されているモウドクフキヤガエルには毒はありませんので、安心して飼育にトライしてみましょう。
モウドクフキヤガエルの購入価格の目安
だいたい25000〜30000円程度です。
モウドクフキヤガエルの飼育に必要な設備・環境
ケージ
横45センチ以上、奥行きは30センチ以上のものが良いです。
床材
水ゴケやテラリウムソイルなどを敷いてあげると良いです。
床材はよく湿った状態をキープしてください。
水場
必ず用意してあげましょう。
陸地と水場をケージ内に分けて作っても良いです。
蛍光灯
必須ではありませんが、昼と夜を演出するために蛍光灯を設置しましょう。
植物
植物をケージ内に置いてあげるとカエルが喜びます。
植物はテラリウム用のものやビバリウム用が良いです。
植物が多いほど隠れる場所が増え、カエルのストレスが減ります。
湿度の管理もしやすくなります。
温度
25〜27度くらいにしてあげましょう。
高温に弱いので注意が必要です。
冬はケージの側面に遠赤外線のヒーター(パネルヒーター)を貼るか、暖房をつけっぱなしにして保温します。
夏の暑い時間帯はクーラーをつけっぱなしにすることになります。
その日の気温をしっかり確認してオーバーヒートさせないようにします。
湿度
70%以上をキープしてあげてください。
カエルは湿度が100%でも問題ないのでキープは楽です。
※ミントと言われる変異個体
モウドクフキヤガエルの餌
主なエサ
小さな昆虫類を与えます。
生まれたてのコオロギ、レッドローチが良いです。
モウドクフキヤガエルは、コオロギのSサイズくらいなら軽く食べれるので
エサの調達はヤドクガエルに比べるとかなり楽です。
エサにはカルシウム剤をダスティングしてあげてください。
→ダスティングのやり方はこちら
給餌の頻度
週に5〜7回、極小サイズのコオロギを与えてください。
量の調整が難しいですが、Sサイズのコオロギだと10~20匹くらいでしょうか。
あくまで目安なので飼いながらその個体に合った給餌頻度や餌のサイズを模索しましょう。
病原菌や寄生虫がいる可能性があるので、野外で採集した餌は与えないようにしましょう。
オススメのエサ
餌一覧はコチラ
モウドクフキヤガエル飼育での注意点
高温に弱いので、特に夏場は温度管理に注意してください。
最低でも朝と晩にケージ全体に霧吹きをしてあげてください。湿度管理や床材を湿らせる目的の他に、空気の入れ替えにもなります。
水場は常にキレイに保ってください。自分の糞などの汚れを皮膚から吸収して自家中毒を起こす恐れがあります。
脱走されないようにじゅうぶん注意してください。水槽の側面に張り付いてよじ登りします。
餌のあげすぎは避けましょう。肥満は死因になります。
ヤドクガエルの飼育に慣れていない方は複数飼育はなるべく避けましょう。餌の調達が大変です。
モウドクフキヤガエルを触るのは絶対に避けてください。大きなストレスになる上、カエルにとって人間の体温は熱すぎます。
ケージの掃除などをする場合は熱帯魚用の網などで別のケージにカエルを移動させてから掃除を行いましょう。
カエルのストレスにならないようケージのメンテナンスは頻繁には行わないようにします。
モウドクフキヤガエルの飼育のまとめ
モウドクフキヤガエルはヤドクガエルに比べると格段にエサの調達が楽で
なおかつ丈夫な種であることから飼いやすいカエルと言えます。
体色も非常に美しくとても魅力的なカエルと言えます。
飼いやすさ:★★★★
コスト:★★★
(5段階評価)
気性:活発
入手難度:普通
※モウドクフキヤガエルの動画