ミシシッピニオイガメとは
最大サイズでも10センチ程度にしか大きくならないので『チビガメ』と呼ばれることもある小さなニオイガメ。
ニオイガメの仲間では最も日本に輸入される種。
飼育難易度も比較的容易で水棲ガメの入門種とも言える存在。
ペットとして飼育できる水棲ガメの中でも最小種と言えます。
生息地
カナダ南東部からアメリカ中央部から東部にかけて幅広く生息。
流れの緩やかな川や、湖、池、沼に生息。
食べているもの
雑食性。
甲殻類、魚類、貝類、昆虫、水生植物や果実、藻類などを食べます。
甲長
7~12cm。
活動
夜行性、水中棲。
昼間は水中に潜って身を隠します。
身の危険を感じると、後脚にある臭腺から臭い分泌物を出します。
繁殖形態
卵生。
1度に産める卵は1~9個。
最大寿命
約50年
サイテス:分類なし
サイテスについてはこちら
適した飼育環境
水槽のサイズ:横幅30センチ以上
水温:25~27℃
水深:やや浅め
水流:弱め
ミシシッピニオイガメの購入価格の目安
入荷シーズンは秋から冬にかけて、主にCBのベビーが入荷されます。
3000~5000円くらいが相場の比較的安価なカメ。
個体を選ぶ際は元気に泳いでいる個体を選びましょう。
プカプカと浮いていて沈めないような個体は避けます。
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ミシシッピニオイガメの飼育に必要な設備・環境
ケージ
横幅30センチ、奥行きは30センチほどのサイズがあれば終生飼育が可能です。
床材
カメ飼育用の底砂がオススメ。
バスキングランプ
ミシシッピニオイガメは夜行性ですが意外とバスキングを好んで行います。
必須というわけではないですが、カメのいろんな行動を観察して楽しみたいと思う方は設置してみてもいいと思います。
フィルター
水の汚れを取るフィルターがあると水質管理が楽になります。
水を綺麗にするだけではなく、水槽内に水の流れを生むことができるのでフィルターはあった方が良いでしょう。
陸場を作るもの
水の深さに合わせて陸場を作れる流木や石などを用意してあげましょう。
ミシシッピニオイガメが泳ぐのに疲れた時に休憩したり呼吸しに行きやすくしたりする効果や、水の流れがない場所を作ったりできます。
ヒーター
寒い時期はヒーターを利用するのがオススメです。
27℃くらいにセットして、カメが火傷しないようにヒーターはカバー付きのものにしましょう。
温度管理
水温を確認するために水温計を必ず用意します。
水温は25~27度くらいをキープするのが理想的です。
寒い時期は水温が下がりすぎないよう、真夏の猛暑日は水温が上がりすぎないように注意が必要です。
水質管理
水質管理といってもそんなに難しく考える必要はなく、しっかりとした『水換えを行う』ことです。
水換えは1週間に一回ほど3分の1くらいの量を新しい水と変えてあげます。
水道水で水換えを行う場合は、しっかりとカルキ抜きをおこなってください。
バケツなどに水を入れてベランダに置いて1日放置していればカルキは抜けます。
水槽内のフンや餌の食べ残しの掃除も1週間に1回は必ずしましょう。
ミシシッピニオイガメのエサはなに!?
ミシシッピニオイガメには小魚、冷凍赤虫や人工飼料を与えます。
ベビーの時は毎日食べなくなるまで与えて良いです。
亜成体以降の給餌頻度ですが、週に3~5回ほどその個体に合った量を与えます。
肥満しすぎないように、日々観察しながら、その個体の適量を見極めていくことが重要です。
病原菌や寄生虫がいる可能性があるので、野外で採集した餌は与えないのが無難です。
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ミシシッピニオイガメの飼育についてのまとめ
水棲ガメの中ではサイズも小さくとても飼育のしやすいカメです。
性格もよく、協調性も高いカメなので多頭飼育もできます。
大きな水槽でなくとも飼育でき、丈夫で安価と、初心者も飼いやすい種と言えます。
飼いやすさ:★★★★
コスト:★★★★★
入手難度:★★
(5段階評価)
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